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耳鼻咽喉科
担当医師紹介 外来診療担当表 診療実績

 耳鼻咽喉科のご案内

1.耳鼻咽喉科の診療に関して

診療では特に患者さまの痛みが起こらように細心の注意を払い、無理な操作は加えないで時間をかけて処置していくようにしています。それは耳、鼻、のどは自分では見る事のできないところで、知覚の敏感なところのため軽く触られても非常に痛く、特に小児の場合には痛みを受けたことが先々までトラウマになることもあるからです。

治療に関しては内科的な薬物療法のほかに手術療法で対処していますが、闇雲に長く内服治療などは行わず手術療法を取り入れて通院期間を短くするようにしています。

また患者さまのニーズや社会環境に合わせてできるだけ負担にならないように外来日帰り手術の導入や入院期間を短縮するなど、安全な治療と患者さまサービスに努めていきたいと考えています。

2.外来診療に関して

耳、鼻、のど、口腔の疾患の他にも首にできた腫瘤、顔の筋肉が動かなくなった顔面神経麻痺や耳が原因のことが多いめまいなども診察、治療しています。診療は午前外来で一般診療を行い、火曜日の午後に嚥下の専門的検査(完全予約制)を行っております。木曜日午後は一般外来と口腔乾燥症の患者さまの口腔乾燥症外来を平成17年3月から始めました。

3.手術に関して

耳疾患に関しては主に慢性、真珠腫性中耳炎に対する鼓膜・鼓室形成術の他に滲出性中耳炎などに対する鼓膜チューブ留置術などを行っています。

鼻副鼻腔疾患に関しては、できる限り鼻内より最新式の高解像度の内視鏡を用いて手術(内視鏡下鼻内鼻副鼻腔手術)を行い、術後の苦痛が少ないようにしています。またアレルギー性鼻炎や花粉症ついては超音波駆動装置を用いた日帰り手術を行っております。また肥厚性鼻炎やアレルギー性鼻炎の患者には鼻閉や鼻汁の状態で粘膜下凝固術(外来日帰り手術)も行っています。(日帰り手術の費用は3割負担で約6千円です。)

咽喉頭疾患に関しては声帯ポリープなどの喉頭微細手術のほかに咽喉頭の良性、悪性疾患に対して手術を行っています。特に舌癌や喉頭癌などの悪性腫瘍に関しては東京大学附属病院の頭頸部外科医とタイアップして手術等の治療を行っています。

また、進行した腫瘍で皮弁などの再建の必要な場合は東京大学附属病院等を紹介して適切な医療を受けることができるようにしています。


 主要疾患の治療ご案内

1)突発性難聴

‘朝起きたら急に右耳が聞こえなくなっていた'‘コンサートで大きな音を聞いた後から耳がボーとした'‘急に耳が詰まった感じがする‘などの症状は難聴の症状のひとつです。
 耳垢がたまってこのような難聴が生じることもありますが、神経の難聴(耳の神経であるところの蝸牛(かたつむりの形をしたところ)の障害で生じる突発性難聴の場合も多いです。突発性難聴は放置しておいて改善する場合も稀に有りますが1週間以上放置していると治ることが困難な場合が多いといわれています。そのため難聴の症状が出現したら早期に近くの耳鼻咽喉科に行って診断・治療してもらうのが良いです。
特に‘めまい‘がある場合(ふらふらする場合)や‘全く聞こえなくなった‘という場合はたいへん治りにくいことが多く早期に治療が必要と考えていただくのが良いと思います。(耳の中の音を感じ取る細胞は再生しませんので一度悪くなると治らないのです)
当院では難聴の程度やめまいの有無などを診断して(1)外来通院治療(2)入院治療をお勧めしています。
突発性難聴の治療法としてはステロイドの全身投与が中心となります。入院治療ではステロイドの大量パルス療法とステロイドの鼓室注入(鼓膜に麻酔した後、細い針で鼓膜の裏に注入して傷害の受けた蝸牛へ直接ステロイドを投与する方法)さらに星状神経節ブロック(麻酔科Drの協力)を組み合わせて治療を行っています。
治癒率は入院加療のほうが良好ですが入院加療が困難な方や難聴の程度が軽度な方には外来通院療法としてステロイドの内服療法とステロイドの鼓室注入を組み合わせて治療しています。

2)慢性副鼻腔炎

‘膿性な鼻汁が出て鼻が詰まる‘‘においがしない‘'目と目の間が痛む・頭が重苦しい‘'変な(臭い)においがする‘という症状は慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の代表的な症状です。
 また大まかに'鼻の中にポリープができている‘='慢性副鼻腔炎‘と考えていただいてよいかと思います。
これは風邪の後の膿性鼻汁が出ているのを放置していたり、小児の副鼻腔炎を放置した場合など副鼻腔炎が慢性化して生じることが多いと考えられています。
慢性副鼻腔炎の治療は現在マクロライド系抗生物質の少量長期投与(1-3ヶ月)という内服療法が中心でさらに点鼻薬などを使用して治療する方法が広く行われています。
当院では外来初診日にできるだけ鼻のCTを撮影して鼻・副鼻腔の状態を診断し、内視鏡を用いてポリープや鼻漏を観察して慢性副鼻腔炎かどうか診断して薬物療法から治療を始めています。
しかしながら改善しない場合や非常に受診したときに重篤な症例・CTで真菌症(カビが原因で膿性鼻汁が出る場合)が疑われる場合には手術療法をお勧めしています。
手術療法は全身麻酔で行い、鼻の中から内視鏡を用いた手術を行います。耳鼻科領域の中では最も頻度の多い手術で当院でも毎週行っている手術です。
以前のように局所麻酔や歯肉から切開して副鼻腔炎を治す手術方法は患者さんへの手術中・後の負担が大きいため原則お薦めしていません

3)中耳炎

中耳炎には大きく急性中耳炎と慢性中耳炎があります。急性中耳炎はよく風邪をひいた後に耳が急に痛くなる症状です。
 特に小児の耳痛の多くは急性中耳炎です。発熱・耳痛・耳漏などの症状がでます。このようなときは痛み止め・抗生剤などの内服治療が主になりますが、あまりに痛みが強い場合や高熱が出ている場合は鼓膜を切開して排膿(たまった膿を出す)を行います。
慢性中耳炎に関しては大きく鼓膜に穴が開いていて聞こえがわるい、膿が出るという慢性化膿性中耳炎と耳のごみ(耳垢)耳の奥に侵入していき耳痛・膿・難聴が生じる真珠腫性中耳炎があります。
どちらも根治(根本的に治すためには)原則手術療法が治療の中心になります。
慢性化膿性中耳炎でも鼓膜に穴が生じている場合で鼓膜を張るだけで聴力が改善する症例に関しては日帰り手術(局所麻酔)で鼓膜形成術を行っています。
しかし慢性化膿性中耳炎では鼓膜の穴が大きい場合や肉芽(炎症による反応物)が鼓室内に生じていて鼓膜だけ治しても難聴が改善することが困難な症例では鼓室形成術(耳漏停止と聴力改善目的手術)を行っています。
この手術は全身麻酔で3時間位の手術です。 < 約5〜7日入院して治療を行います。

真珠腫性中耳炎は耳のごみが鼓膜より奥に入り込んでいく病気です。そして鼓膜の裏の部屋(鼓室)にある耳小骨を壊したり、更に奥の骨を壊して三半規管まで進展すると‘めまい‘が生じたりや‘聾(全く聞こえなくなること)‘になったり、‘髄膜炎‘の原因になるため手術が必要な疾患です。
真珠腫性中耳炎に関しては真珠腫が奥に進展しているのが軽症であれば外来で定期的に清掃するだけ手術治療が必要でない場合もあります。
手術は化膿性中耳炎の手術同様に鼓室形成術(耳漏停止、真珠腫の除去、聴力再建を目的とした)が行います。真珠腫の進展の程度により1期的手術、2期的手術があります。真珠腫が奥に進展している場合は1回目の手術で真珠腫を除去して鼓膜を再建。2回目の手術で真珠腫のの再発がないことを確認(真珠腫のの再発の場合は摘出)して聴力改善のための手術を行います。
特に小児の場合は細胞の増殖力が強いので真珠腫も進行が早いこと、ほんのわずな真珠腫の残存(肉眼的に真珠腫を取り除いても)で再発するため原則2段階手術を行っています。真珠腫性中耳炎の手術も入院期間は5〜7日位で全身麻酔で行います。

4)めまい

めまいとは‘体がふらふらしてまっすぐ歩けない'‘目の前がくるくる回転して歩けない'ような状態をいいます。
 めまいは大きく分類すると脳梗塞(小脳梗塞など)をはじめとした中枢性めまいと内耳(三半規管・前庭)が原因である内耳性めまい、それ以外(心因性・頸性のめまいなど)に分類できます。
一般に激しい回転性のめまいは内耳性疾患(メニエル病、前庭神経炎など)によるものが多いです。ただ回転性のめまいだからといって全てが内耳性ということが結論できないのが難しいところです。回転性めまいでも1時間もしないうちにろれつが回らなくなった脳梗塞だったかたもいました。
また‘めまい'といって受診されたかたで心筋梗塞だったかたもいらっしゃいました。そのため、めまいが生じたら早急に近医の病院へ受診することをお薦めします。
当院ではめまいの患者さんに関して簡単な眼振検査(めまいで本当に目がまわっているか診断する検査)を行い、少しでも脳梗塞・脳出血などの可能性のある方にはCTを当日行い、そのような疾患がないか診断しています。
また小脳梗塞などが疑われる場合はMRIなども早期に行い診断治療を行っています。そしてその症状に応じて入院点滴加療、外来通院による内服加療を行っています。
また精神的な要因や起立性低血圧のような自律神経によるもの心因性によるもの肩こりなどによるもの頭痛に伴うものなど非常に多くの疾患があるためその症状に応じて整形外科、内科、脳外科へ紹介して専門的な治療を行っています。

5)口腔乾燥

口腔乾燥症外来のご案内
  耳鼻咽喉科(担当:石本)で木曜日の午後(1時30分〜)口腔乾燥症の患者さんの診療を中心とした口腔乾燥症外来を開いております。

口腔乾燥症と申しましても糖尿病膠原病などの全身疾患から耳鼻咽喉科疾患によるもの(鼻副鼻腔炎や睡眠時無呼吸症候群による口呼吸による乾燥)、歯科的なもの、薬物によるものなどさまざまな要因により生じます。そして特に耳鼻咽喉科領域とは密接に関係している疾患であると思われます。
しかし、これまでは医師からのアプローチは少なく歯科・口腔外科に任せていることが多かったかと存じます。そして患者さまからはどの診療科を受診すればよいか分からないということも耳にすることがあります。

そこで、今回、私どもが窓口となって医師の立場から全身疾患から咽喉頭・口腔の局所の所見をもとに診断を行い口腔乾燥症の診断から治療まで担当させていただければと考えております。そして糖尿病やシェーグレン病などの全身病ではそれぞれの専門医に紹介し、原疾患の治療を主に行い、また歯牙が原因の際は当院あるいは近隣の歯科の諸先生方で治療していただこうと考えております。

また検査に関しては口腔・咽頭の視診のほかに唾液検査として唾液湿潤検査紙水分計ガムテストpHなどの客観的検査、血液検査(血糖など)をルーチンに行い、シェーグレン病が疑われるときは血液検査(抗体)やXP(唾液腺造影)を行っていきたいと考えております。
治療としてはエポザックや漢方薬などの従来までの薬物治療に加え局所の湿潤剤(市販の口腔湿潤剤も含めて)など患者さまの症状に応じて薦めていきたいと考えております。




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